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校長挨拶

旭川工業高等専門学校についてご紹介いたします。

校長 清水 啓一郎

 高等専門学校(高専)は昭和30年代,我が国の高度経済成長を支える技術者養成に対する産業界からの強い要請を受けて,15歳からの早期理工系専門教育によって,時代に相応しい「創造性のある実践的技術者」を育成することを使命として設立されました。旭川工業高等専門学校は,1962年4月1日,国立高専第1期校(第1期は12校)として創立されました。

 技術者に必要な豊かな教養と体系的な専門知識を身に付けるため,一般教育と専門教育をくさび型にバランスよく配置した5年間一貫の本科教育課程を用意しています。大学教育とは異なり,実験・実習・演習にも重点を置き,学んだことを応用できる能力を身に付けられるように配慮されているのも高専教育の特長です。最終学年の5年生では,大学と同様に,1年間の卒業研究を通して,創造性豊かな技術者の育成に努めています。さらに,高度な専門教育を目指す学生のために,本科卒業後2年間の専攻科を設置しています。

 本校はJR旭川駅から約7kmの春光台に位置し,隣接する春光台公園にはオーストリア人のレルヒ中佐の業績を讃える「北海道スキー発祥の地碑」が建っています。

 本科は,機械システム工学科(2004年度機械工学科から名称変更),電気情報工学科(2003年度電気工学科から名称変更),システム制御情報工学科(2011年度制御情報工学科から名称変更)及び物質化学工学科(1998年度工業化学科から改組)の4学科構成です。

 また,1999年,生産システム工学専攻と応用化学専攻からなる専攻科を設置しました。専攻科は,本科5年間の教育を基礎にして工学の知識・技術をより深く修得した高度専門技術者を育成することを教育目標にしています。入学定員は16名で,修業年限は2年間です。本科を卒業して,すでに社会経験を積んでいる社会人も入学できます。専攻科の修了要件を満たし所定の審査を経ると,大学卒業と同等の学士の学位を得ることができます。

 旭川高専54年の歴史において,6,487名の卒業生を世に送り出してきました。また,専攻科を修了した者は303名を数えます。

 全人格形成の自律的確立がほぼ完成期に入り,より高度の技術を使った創作の喜びを感じる16~18歳の年代を含む5年間あるいは7年間一貫の工学専門教育は,高専の優れた点として海外からも高く評価されています。この特長を十分に活かして,専門理論に偏ることなく,実験・実習・演習などを重視した教育により,工学的センスを持った実践的研究開発型技術者を育成しています。さらに,主体的で自律的な課外活動,寮生活などを通して感性豊かな人間力を育むことにより,社会人としての基礎力を備えた課題形成・解決型の創造的技術者を育成します。

 5年間の一貫教育によって,伸び伸びと学び,しかも密度の濃い専門教育を受けた高専卒業生は,人物,専門知識,ものづくり技術のあらゆる面で企業から高い評価を受けています。求人倍率は高く,リーマンショック時にも高倍率を維持できました。もちろん,希望者の就職率はほぼ100%です。

 意外と知られていない旭川高専の強みは,大学進学校だということです。本校では卒業生の約45%が,北海道大学をはじめ理工系の国公立大学へ進学しています。

 専攻科課程(生産システム工学専攻,応用化学専攻)では,準学士課程教育と連携した教育体系により,継続的な専門知識・技術の修得ができます。専攻科修了生は,大学工学部卒業者と同じ学士(工学)の学位を取得することができ,修了生の約70%は北海道大学大学院等へ進学しています。

 本校は,教員65名,職員40名の計105名のスタッフで運営しており,国立高専であることから,充実した教育設備(教室,実習工場,体育施設,福利厚生施設など)と共に,質の高い教育サービスを提供しています。

 本校では部活動も盛んで,1993年と2003年の全国高専ロボット・コンテストで優勝,1998年には大賞を受賞,2014年には準優勝しました。また,全国高専体育大会硬式野球においても,2002年と2008年に優勝しました。

 国際交流では,主にアジア諸国(タイ,マレーシア,インドネシア,ラオス,ベトナム,スリランカ,モンゴル等)からの外国人留学生を受け入れており,留学生達との日常的な交流を通して,異文化理解と多様性を涵養し,国際的視野を醸成する上で大きな役割を果たしています。

 工学分野の男女共同参画の一翼を担うべく2005年には女子寮を設け,多くの理系女子を受け入れてきました。工学に興味を持つ女子学生達からの人気がますます高まってきており,女子学生数は,本科,専攻科併せて114名です。これから本格化する男女共同参画社会における,女性技術者の活躍が期待されています。

 さらに,地域社会に開かれた高専として地元産業界との産学連携を図り,高専教育の活性化を図ってまいります。

 校訓:『明朗誠実 自主創造』と教育理念:『将来性ある人間性豊かな「実践的研究開発型技術者」を養成する。』を拠り所として,これまでの良き伝統を守りつつ,時々刻々変化する社会環境に対応できるように改革を推進し,優れた技術人材を世に送り出してまいります。

清水校長 略歴 

1980.03  大阪大学大学院 基礎工学研究科 物理系 後期博士課程 修了

1980.04  民間企業 主に開発部門に従事

2006.04  大分工業高等専門学校 電気電子工学科 教授・専攻科主任

2007.04      同      専攻科長(校長補佐)

2010.04      同      教務主事(副校長)

2014.04  旭川工業高等専門学校 校長