化学・生命工学科は、化学と生物をバランスよく学び、食品・医療・環境・材料など、私たちの生活を支える幅広い分野で活躍できる力を育てる学科です。実験や観察を通して、「なぜこうなるのか」を自分の目で確かめながら学べることが大きな特長です。化学の視点を身につけることで、生物のしくみや物質のふるまいを深く理解でき、将来は新素材の開発や環境保全、バイオテクノロジーなどにも挑戦できます。

この学科では、生活に身近な食品・医療・環境・材料などの分野で役立つ「化学」と「生物」を専門的に学びます。はじめに、基礎化学や無機化学、有機化学、生物のしくみといった基礎科目で、物質や生き物の成り立ちをしっかり理解します。同時に、実験科目が多く用意されており、薬品の扱い方、物質の性質の調べ方、微生物の観察、食品成分の分析などを体験的に学びます。さらに、物理化学や量子化学で原子や電子のふるまいを学び、分析化学や機器分析では、実際の業界でも使われる装置を用いて物質を測定する技術を身につけます。高分子化学や機能性物質化学では、新素材や特殊な材料の性質を理解し、化学工学や環境工学では、製造プロセスや環境にやさしい技術について学びます。
高学年では、生化学、分子生物学、食品科学など応用的な内容にも取り組み、社会と科学のつながりを実感します。インターンシップや卒業研究など実践的な学びも充実しており、自分の興味に合わせて専門性を深めていくことができます。


化学・生命工学実験(5年生)高度な分析技術、新素材の合成、バイオテクノロジーの応用など最先端のテーマに触れながら卒業研究へとつなげていく。

分析化学実験(2年生):品質管理や環境保全、医療診断にとって重要な化学物質や生体物質の性質と機能を調べる方法を学ぶ。

有機化学(2~4年生):新素材創製のファーストステップとして、プラスチックや薬など生活に欠かせない材料を作るしくみを学ぶ。

生物環境化学(5年生):生物と自然を守り、地球の未来を動かす技術を学ぶ。
全学科共通の卒業認定方針以外に所定の単位を修得し、
かつ以下のような能力を身につけた学生に卒業を認定します。