科目名 |
メカトロニクス(T)・(U) |
JABEE科目 |
科目CODE 368 |
学年・学科等名 |
第5学年 制御情報工学科 |
担当教員 |
三井 聡(8033) |
単位数・期間 |
2単位 前期(T)・後期(U) |
総時間数 |
90時間(含:自学自習,中間試験) |
教 科 書 名 |
メカトロニクス入門(土谷・深谷 共著 森北出版) |
||
補 助 教 材 |
プリント(参考資料) |
||
参 考 書 |
電子回路1・2(著者 滑川敏彦,高橋晴雄 森北出版) |
A 教育目標
これまで独立して学習してきた機械,電気,電 子,情報,制御工学を関連付け,それらを統合したメカトロニクス技術について理解し,機械をコンピュータで制御する方法について学習する。簡単なメカトロ ニクス製品の基本設計ができる能力を養うことを目的とする。また省エネ,リサイクルなど地球環境を意識したメカトロニクス製品の現状と将来についても学 ぶ。
B 概要
マイクロコンピュータ,アクチュエータ,センサ,パワーエレクトロニクスなどの基本要素について学習する。
C 教育目標との対応
本校の 教育目標 |
制御情報工学科の 教育目標 |
教育プログラム 科目区分 |
教育プログラムの学習・教育目標 (JABEE基準:d, e) |
||
B |
B |
専門工学科目 専門応用系 |
D-1 (90%) |
D-2 (10%) |
D 学習上の留意点
マイクロコンピュータ,アクチュエータ,セン サ,パワーエレクトロニクスなどの基本要素について学習し,主に工作機械,ロボットマニピュレータの制御に関する演習問題に取り組み,メカトロニクスの基 本事項の理解を深める。実際には,メカトロニクス製品の持つ機能を達成するために,構成要素がどのような役割を担っているかを理解することがポイントであ る。
E 評価方法
試験の平均(90%)に課題の提出状況(10%)を考慮して最終評価を出す。中間試験成績は試験の点数を成績とする。
F 授業内容 講義+教室内自学自習 前期(T)30時間・後期(U)30時間,自学自習30時間
総時間数90時間
授業項目 |
時間 |
内 容 |
教育 プログラム |
1.メカトロニクス概要 (1)メカトロニクスの特徴と分類 |
2 |
メカトロニクス技術の概要について説明する。メカトロニクス製品をタイプ別に分類できる。 |
D-1 |
(2)メカトロニクスの構成要素 |
2 |
メカトロニクスの構成要素とその役割について説明できる。 |
D-1 |
2.アクチュエータ (1)アクチュエータの分類 |
2 |
アクチュエータの概要と分類が説明できる。製品をタイプ別に分類できる。 |
D-1 |
(2)DCモータの動作原理と 状態方程式 |
2 |
DCモータの動作原理が説明でき,状態方程式を導くことができる。 |
D-1 |
(3)DCモータの制御方法 |
2 |
DCモータの電圧制御方法が説明できる。 |
|
(4)ACモータの動作原理 |
2 |
誘導モータの動作原理が説明できる。 |
D-1 |
(5)各種モータの動作原理と 特徴(1) |
2 |
同期,ステッピングモータの構造,動作原理,特徴が説明できる。 |
D-1 |
(前期中間試験) |
2 |
||
1 |
前期中間試験の解答 |
||
(6)各種モータの動作原理と 特徴(2) |
1 |
リニアモータ等の構造,動作原理,特徴が説明できる。 |
D-1 |
3.センサ (1)位置,速度,加速度検出 |
2 |
主にエンコーダを使用した位置,速度,加速度の検出方法について説明できる。 |
D-1 |
(2)パルスエンコーダの原理と カウンタ回路 |
2 |
パルスエンコーダの動作原理と論理回路を使ってエンコーダの分解能を上げる方法について説明できる。 |
D-1 |
4.パワーエレクトロニクス (1)トランジスタ |
2 |
トランジスタの線形増幅回路の基本回路と電力損失が説明できる。 |
D-1 D-2 |
(2)電力増幅、帰還増幅回路 |
3 |
基本的な電力増幅回路、負帰還回路が説明できる。 |
D-1 D-2 |
(3)サイリスタ |
1 |
サイリスタによる電力制御方法が説明できる。 |
D-1 |
(4)DC-DC,DC-AC変換 |
2 |
チョッパ回路による電圧変換,PWM方式による直流−交流変換の原理,モータの回転制御が説明できる。 |
D-1 |
(前期期末試験) |
|||
1 |
前期末試験の解答 |
||
5.マイクロコンピュータ (1)基本要素と動作原理 |
3 |
マイクロコンピュータの構成要素とCPU,メモリ,バスなど基本要素の機能について説明できる。 |
D-1 |
(2)メモリ |
2 |
メモリとCPUとの接続方法を説明できる。 |
D-1 |
(3)入出力インターフェース |
8 |
I/O,RS232C,D/AC,A/DCなど各種のインターフェースについて説明できる。 |
D-1 |
(後期中間試験) |
2 |
||
1 |
後期中間試験の解答 |
||
6.工作機械の制御 (1)工作機械の構成 |
2 |
工作機械の制御システムについて説明できる。 |
D-1 |
(2)位置決め制御方法 |
2 |
位置決め制御方法について説明できる。 |
D-1 |
(3)軸補間方法 |
6 |
一般的な軸補間方法、パルス分配方式(MIT,DDA,代数演算方式)を用いた軸補間方法について説明できる。 |
D-1 D-2 |
7.メカトロニクスの適用例 |
2 |
プリンタ、HDDの機構等を説明できる。 |
D-1 |
1 |
後期末試験の解答 |
||
(学年末試験) |
|||
◆自学自習 ・予習復習 ・演習課題 ・定期試験の準備 |
30 |
自学自習時間として,日常の授業のための予習復習時間,理解を深めるための演習課題の考察・解法の時間および定期試験の準備のための勉強時間を総合して30時間と考えている。 |
D-1 |
G 関連科目
工学基礎,電気工学,電子工学T,U,制御工学T,U,ロボット機構学T,U,計測工学T,U,
情報処理,電子計算機T,U
旭川高専2009 |