科目名

 基礎電気回路T

科目CODE

204


学年・学科等名

 第2学年 電気情報工学科

担当教員

 井口 傑(8019)

単位数・

 2単位・通年

総時間数

 60時間(含:中間試験)

教 科 書 名

 電気回路教本(秋月影雄,橋本洋志,オーム社)

補 助 教 材

 適宜プリントを配布する

参  考  書

 例えば,基礎からの交流理論(小郷寛,小亀英己,石亀篤司,電気学会)

 例題で学ぶやさしい電気回路(交流編)(堀浩雄,森北出版)


A 教育目標

第1学年に学んだ直流回路を基礎に,正弦波交流回路(抵抗,インダクタンス,キャパシタンス)の電圧,電流の基本的関係(大きさと位相の関係)を理解することを目的とする.


B 概要

   三角関数による正弦波交流の取り扱いを学ぶ.

   複素数表現を使った交流回路の解析方法を学ぶ.

   抵抗,インダクタンス,キャパシタンスおよびインピーダンスの電圧,電流との大きさ,位相の関係を学ぶ.


C 教育目標との対応

本校の教育目標

電気情報工学科の教育目標

B

@


D 学習上の留意点

   回路を解析するということは回路中の電流,電圧との関係(大きさ,位相差)を考えること.

   授業以外の学習での中で演習・問題を繰り返しこなす継続的な努力が必要である.


E 評価方法

  定期試験4回(80%) 小テスト,レポート(20%)


F 授業内容

授業項目

時間

内     容

1.正弦波交流の発生



 (1)正弦波交流の発生

4

 交流発生原理と,交流の性質を説明できる.

 正弦波交流の角度と角周波数との関係を説明することできる.

 (2)交流波形の表現

6

 正弦波の数式および波形図から読み取れる情報を表現することできる.

 正弦波の位相に含まれる情報およびそれに関連する情報(周期,周波数,位相差など)を説明することができる.

 正弦波の振幅,実効値,平均値を説明することができる.

 (3)複素ベクトル表現

4

 正弦波とベクトル表現との対応関係を説明できる.

 正弦波とベクトル表現との演算比較について説明できる.

(前期中間試験)

2


2.交流回路素子



 (1)RLC素子とその性質

6

 インダクタLの電圧・電流特性を説明することができる.

 キャパシタCの電圧・電流特性を説明することができる.

 (2)インピーダンスとアドミタンス

8

 インピーダンス(アドミタンス)を用いて,電圧・電流の大きさ・位相の関係を説明することができる.

 インピーダンスの直列接続と並列接続を計算することができる.

(前期期末試験)


 (3)インピーダンスとアドミタンスの複素数計算

14

 ベクトル図を用いて,V=ZI,I=YVの複素数計算ができる.

 数式を用いてV=ZI,I=YVの複素数計算ができる.

(後期中間試験)            

2


3.交流回路の基礎技術



電力

14

 電圧,電流および各種電力の関係を説明することできる.

(学年末試験)


G 関連科目

   基礎電気回路U(電気情報工学科第3学年)

   基礎電子回路(電気情報工学科第3学年)

   基礎電磁気学(電気情報工学科第3学年)

   電気電子計測T(電気情報工学科第2,3学年)

   電気情報工学基礎実験T(電気情報工学科第2学年)

   電気情報工学基礎実験U(電気情報工学科第3学年)


旭川高専2009