科目名 |
数学史 |
JABEE科目 |
科目CODE 058 |
学年・学科等名 |
第5学年 全学科 |
担当教員 |
長岡耕一(8068) |
単位数・期間 |
1単位・前期 |
総時間数 |
45時間(含:自学自習、中間試験) |
教 科 書 名 |
なし(講義資料による) |
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補 助 教 材 |
プリント等 |
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参 考 書 |
『数学史』(武隈良一、培風館)『岩波 数学入門辞典』(岩波書店)、『岩波 数学辞典(第4版)』 |
A 教育目標
古代から現代に続く数学の歴史について、その時代ごとの特徴を学ぶこと、数学の項目についての発展の歴史を学ぶことを通じて、「文化としての数学」の見方を身に付けることを目標とする。特に、江戸時代における日本で発達した数学(和算)についても理解を深める。
B 概要
今まで学んできた数学の授業では、数学の内容が完成された学問体系として与えられ、能率の良い学習を求められるが、この科目では「問題を解く数学」ではなく、古代から近代まで数学がどのようにして発展してきたかという、数学の成り立ちを学ぶ。
C 教育目標との対応
本校の 教育目標 |
一般理数科の 教育目標 |
教育プログラム 科目区分 |
教育プログラムの学習・教育目標 (JABEE基準:c) |
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1 |
一般基礎科目 自然科学系 |
A-1 ( 90%) |
B-1 ( 10%) |
D 学習上の留意点
文化としての数学という視点から、数学に対する新たな見方を身につけることを目標とするので、今まで学んできた数学についてはその内容について知っていることを前提とする。また、授業において積極的に知識を得ようとする態度が求められる。なお、定期試験2回およびレポート(2回)を課す。
E 評価方法
定期試験 2回(80%)、レポート課題等(20%)
F 授業内容 講義:30時間、自学自習:15時間 総時間数:45時間
授業項目 |
時間 |
内 容 |
教育 プログラム |
1.大まかな流れ |
2 |
数学の歴史の概観を理解できる。 |
A-1 |
2.古代オリエントの数学 |
3 |
以下のことについて、その特徴を説明できる。 1.古代の記数法 2.古代エジプト 3.メソポタミア 4.古代中国 |
A-1 |
3.古代ギリシアの数学 |
7 |
以下のことについて、その特徴を説明できる。 1.タレス 2.ピタゴラス 3.幾何学的代数と無限の概念 4.ヘレニズム期と古代ギリシアの末期 5.ユークリッドの『原論』 6.アルキメデス 7.ディオファントスの『算術』 |
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4.中世の数学 |
2 |
以下のことについて、その特徴を説明できる。 1 中世のインド 2 東アラブ諸国 |
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(中間試験) |
1 |
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4.中世の数学(続き) |
4 |
以下のことについて、その特徴を説明できる。 3.中世のヨーロッパ 4.ピサのレオナルド 5.ルネサンス期 6.文字記号の起こり |
A-1 |
5.17・18世紀の数学 |
6 |
17世紀、18世紀の数学の特徴を説明できる。 ・17世紀:確率論、整数論、微分積分学など ・18世紀:微分積分学、変分学、確率論など |
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6.和算 |
3 |
日本で発展した数学(和算)について、その特徴を説明できる。 |
B-1 |
7.近世の数学 |
3 |
19世紀、20世紀の数学について、その特徴を説明できる。 |
A-1 |
(期末試験) |
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◆自学自習 ・課題によるレポート ・定期試験の準備 |
15 |
A-1 B-1 |
G 関連科目
数学関係の全科目
旭川高専2009 |