科目名

 物理U

科目CODE

018


学年・学科等名

 第2学年 全クラス

担当教員

 岡島吉俊(8063)

単位数・

 3単位 通年

総時間数

 90時間(含:中間試験)

教 科 書 名

 新編物理T(東京書籍)、物理U(東京書籍)

補 助 教 材

 ネオパル物理T+U(第一学習社)、プリント

参  考  書



A 教育目標

物理学を学ぶことにより、物事の本質を見抜き抽出する力、論理的に考え説明する力を養う。1〜2学年の2年間で、先人が明らかにした法則を用いて身近な現象を説明し、文字式で表した法則を定量的論理的に使いこなし、現象を定性的側面と定量的側面から理解する力を養う。法則を用いて得られた結果から、逆に現象をイメージする力を養う。公式を組み合わせ、使いこなす応用力を身に付ける。


B 概要

最初に、等加速度運動、落下運動を通して速度と加速度による直線運動の定量的な記述を学習する。これをもとにして、力と運動方程式について学ぶ。その後、エネルギーと熱について学習する。

次に、運動や力に関する内容を発展させ、放物運動のような平面内の運動や運動量について学習する。さらに、円運動と単振動について学ぶ。その後、電気の範囲に入り、静電気力、電界、電位について学び、最後に電流について学習する。


C 教育目標との対応

本校の教育目標

一般理数科の教育目標

@

B


D 学習上の留意点

基本的物理量の概念が次々に定義されるので、一つ一つを確実に覚えること。それらを用いて現象を“理解”すること。法則を使う練習・努力を怠らないこと。一つの公式に数値を当てはめるだけで満足せず、物理的イメージを持ち、それを元にして考えることが重要である。


E 評価方法

定期試験4回(70%)、課題・ノート提出および授業中に行う小テスト等(30%)で評価する。前期と後期の平均を学年末成績とする。


F 授業内容

授業項目

時間

内     容

ガイダンス

1

・シラバスの説明など

3編 運動 (新編物理I)

(1)直線運動の世界

2. 等加速度運動


4


・加速度とは何かを説明することができる。

・等加速度直線運動とはどのような運動かを説明でき、グラフや文字式を用いて定量的に扱うことができる。

3. 落下運動

4

・自由落下運動について、重力加速度を用いた文字式やグラフにより定量的に扱うことができる。

・投げ下ろし運動や投げ上げ運動を文字式やグラフで定量的に扱うことができる。

(2)運動を支配する法則

2. 運動の法則

6

・運動の三法則について説明することができる。

・物体の直線運動について、運動方程式を立てて解くことができる。

(3)多彩な運動の世界


7

・力を矢印で表し、合成・分解することができる。

・合力や分力を定量的に扱うことができる。

・速度の合成・分解、相対速度について説明できる。

・放物運動やモーメントについて説明することができる。

(前期中間試験)

1


試験返却

1


4編 エネルギー (新編物理I)

(1)秘められた能力をさぐる

1. エネルギーとは何か


2. 位置と速さで決まるエネルギー




10

・エネルギーと仕事の関係について理解し、定量的に扱うことができる。

・仕事の原理や仕事率について説明できる。

・いろいろな位置エネルギーや運動エネルギーについて理解し、定量的に扱うことができる。

・力学的エネルギー保存の法則を理解し、定量的に扱うことができる。

(2)めぐりめぐる不変なもの

1. 熱とエネルギー

6

・熱とエネルギーの関係を理解し、熱の出入りを伴う現象を、熱力学第1法則を用いて定量的に扱うことができる。

1編 力と運動 (物理II)

(1)物体の運動

1. 平面上の運動


5

・平面内での物体の運動を、2つの方向に分けることによって、直線運動の組合せとして扱うことができる。

・放物運動を、式を用いて扱うことができる。

(前期期末試験)



試験返却

1


(1)物体の運動



2. 運動量と力積


8

・平面内での運動を速度、加速度、力のベクトルを用いて扱い、運動方程式もそれらのベクトルで表されることを説明できる。

・運動量と力積を用いて物体の運動を扱うことができる。

・運動量の原理、運動量保存の法則を用いて衝突を扱うことができる。

(2)円運動と万有引力

1. 円運動


2. 単振動


3. 万有引力

13

・角速度を用いて等速円運動を扱うことができる。

・等速円運動が加速度運動であることを理解し、向心力が必要であることを説明できる。

・単振動について理解し、式を用いて定量的に扱うことができる。

・万有引力について説明することができる。

(後期中間試験)

1


試験返却

1


2編 電気と磁気 (物理II)

(1)静電気

1. 電荷と静電気


4

・電気や電荷が関係する現象において電荷がどのような役割を果たしているかを説明することができる。

・電荷の間に働く力を、クーロンの法則を用いて定量的に扱うことができる。

2. 電界

3. 電位



4. コンデンサー


9

・電界の中を電荷が移動するとき、位置エネルギーが変化することを説明することができる。

・電界、電位差、電位について理解し、それらの間の関係を説明することができる。

・コンデンサーがどのようにして電荷を蓄えるか、定性的に説明することができる。

・コンデンサーの電気容量や合成容量、コンデンサーに蓄えられる静電エネルギーを、文字式を用いて定量的に扱うことができる。

(2)電流と直流回路

1. 電流

2. 直流回路


8

・電流が多数の電子の流れであることを定性的に説明することができる。

・オームの法則をもとにして、直列接続や並列接続された抵抗の合成抵抗を求めることができる。

・複雑な回路に流れる電流を、キルヒホッフの法則を用いて求めることができる。

(学年末試験)




G 関連科目

一般科目 物理T、数学TA、数学TB、数学UA、数学UB、化学T、化学U

専門科目 機械システム工学科   工学基礎演習、力学基礎、

       電気情報工学科   電気工学基礎、電気情報基礎演習、基礎電気回路T、

                                 電子工学T、電気電子計測T、電気情報工学基礎実験T

       制御情報工学科   工学基礎

       物質化学工学科   基礎化学、基礎化学実験、分析化学、無機化学T、有機化学T


旭川高専2009