科目名 |
情報処理III |
JABEE科目 |
科目CODE 138 |
学年・学科等名 |
第5学年 電気情報工学科 |
担当教員 |
土田義之(8017) |
単位数・期間 |
1単位・後期 |
総時間数 |
45時間(含:中間試験) |
教 科 書 名 |
TCP/IPで学ぶネットワ-クシステム(著者 小高知宏,森北出版株式会社) |
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補 助 教 材 |
演習用プリント |
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参 考 書 |
「コンピュータネットワーク」(著者 松下温,オーム社) 「情報システムとネットワーク」(著者 安藤明之,工学図書株式会社) 「情報セキュリティの理論と技術」(共著 神永正博他,森北出版株式会社) |
A 教育目標
TCP/IPによるOSI7階層モデルによる情報システムと情報ネットワーク技術を通して,分散情報システムの作り方,仕組み・構造や役割などを理解し,そこで使われている情報処理技法について学ぶ。
特にネットワークを利用した情報システムを理解すると共に,ネットワークの情報処理のセキュリティについて学習する。セキュリティについては,暗号理論を含めた暗号化を中心にセキュリティの理論と技術を学び,情報システムとネットワークを理解し,情報処理ソフトウェア開発に役立てることができる。
B 概要
・情報システム,情報処理技術、情報ネットワーク技術について理解する。
・ネットワークの情報処理のセキュリティ技術,特に暗号理論を含めた情報セキュリティの理論と技術について理解する。
C 本校の教育目標及び「環境・生産システム工学」教育プログラムによる学習・教育目標との対応
本校の教育目標 |
教育プログラム科目区分 |
学習・教育目標との対応(JABEE基準: d) |
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3 |
基礎工学科目 情報・論理系 |
A-2 (40%) |
D-1 (40%) |
D-2 (20%) |
C 学習上の留意点
最新のTCP/IPによるOSI7階層モデルによる情報システム,情報処理、情報ネットワーク技術に興味を持ち,特に情報処理での暗号理論によるネットワークの情報セキュリティの問題点を自ら考えるような積極的な姿勢で学習を進めてくれることに期待している。
更に,今後の情報化社会でのWebシステムは益々重要性を増し,e−ビジネス等のインターネット活用システムへの適用に向け,情報処理や情報技術管理に活用できる。
D 評価方法
定期試験2回(80%)、学習態度(レポート、発表態度・回数等)(20%)にて評価する。
E 授業内容 講義:30時間,自学自習15時間 総時間数45時間
授業項目 |
時間 |
内 容 |
教育 プログラム |
1.ネットワークシステムの概要 |
2 |
文字データ,音声、画像などを総合的にマルチメディア通信の様々な形態の情報を理解できる。 |
A-2 D-1 D-2 |
2.ネットワークシステムの形態 (1)ネットワークシステムの構成 |
4 |
ネットワークを構築するに適したオペレーティングシステムについて理解できる。 |
A-2 D-1 D-2 |
(2)ネットワークトポロジー |
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ネットワークの接続形態で,異機種やアプリケーション同士を接続する通信プロトコルの7階層につい理解できる。 |
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3.LANシステム (1) LANの伝送方式 (2) LANの接続形態 |
4 |
LANの主な伝送方式について理解できる。 LANの3種類の接続形態について理解できる。 |
A-2 D-1 D-2 |
4.インターネットの概要 (1)プロトコルと伝送制御 |
4 |
ネットワークアーキテクチャについて理解できる。 |
A-2 D-1 D-2 |
(2)符号化と伝送 |
変調と符号化、伝送技術について理解できる。 |
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(3)LAN、WAN |
LANとWANの技術標準について理解できる。 |
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(4)ネットワークソフト |
ネットワーク管理システム、ネットワークOSについて理解できる。 |
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(後期中間試験) |
2 |
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5.ネットワークのセキュリティ (1)セキュリティの概要 |
8 |
ネットワークのセキュリティの概要と次世代の新しい暗号化技術について理解できる。 |
A-2 D-1 D-2 |
(2)暗号化理論 |
暗号化理論について理解できる。 |
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(3)暗号理論(秘密鍵暗号) |
秘密鍵暗号について理解できる。 |
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(4)暗号理論(公開鍵暗号) |
公開鍵暗号について理解できる。 |
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(5)電子署名 |
暗号を利用する電子署名について理解できる。 |
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6.インターネット活用技術 (1)情報発信としてのWeb技術 |
6 |
情報社会の進展に対応するWeb技術について理解できる。 |
A-2 D-1 D-2 |
(2)電子商取引 |
サイバースぺースでの電子商取引について理解できる。 |
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(3)イントラネット |
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イントラネットの構築とシステムの最適化手法について理解できる。 |
A-2 D-1 D-2 |
(4)エクストラネット |
エクストラネットの構築とシステムの最適化手法について理解できる。 |
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(後期期末試験) |
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◆自学自習 ・期末試験の準備対応 ・演習課題によるレポート作成 ・予習復習 |
15 |
自学自習時間として,日常の授業のための予習復習,理解を深めるための演習課題による考察・解法の時間やレポート作成,定期試験の準備のための自学自習時間を総合して15時間と考えている。 |
G 関連科目 情報処理II,計算機工学I・II
旭川高専2008 |