科目名 |
心理学 |
JABEE科目 |
科目CODE 041-1 |
学年・学科等名 |
第4・5学年 全学科 |
担当教員 |
(非常勤講師)小笠原義晃(8137) |
単位数・期間 |
1単位・前期 |
総時間数 |
45時間(含:自学自習) |
教 科 書 名 |
使用せず |
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補 助 教 材 |
使用せず |
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参 考 書 |
A 教育目標
昨今、これからの時代はものの時代から心の時代だといわれています。高専生は近代的技術習得という目的があるため、人の心について学習する機会はそれほど多くはないと思われます。しかし、ハイテク機器を操作するのはやはり人間であり、人間社会であります。ものは手にとってみたり、触れたり、目でみたりすることができますが、人の心はそうはいきません。本講義では、このようにつかみようのない人の心の動きを理解する学問である「心理学」を通して、人間関係のあり方や、社会性を学ぶことを目標としています。
B 概要
人がある行動を起こすとき、何かそこに動機というものがあるものです。しかも人の心は千差万別ですから複雑な人の心をみようとするのは大変なことです。本講義では、この複雑怪奇な人の心を各分野に分け、さらに日常生活との関連性を交えてみていこうと思っています。
C 本校の教育目標及び「環境・生産システム工学」教育プログラムによる学習・教育目標との対応
本校の教育目標 |
教育プログラム科目区分 |
学習・教育目標との対応(JABEE基準: a、b、e、f、g、h) |
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1 |
一般基礎科目 人文系・社会系 |
B-1 (100%) |
D 学習上の留意点
本講義のねらいは、この講義を通じて人の心の動きについて興味を持ってもらうことです。そして、あなた方が社会人になったとき、いろいろな人々との出会いが待っています。複雑な人間関係の中で、どうすれば自分は社会にとけこめるか、また対人関係を上手に保つためにはどうすればよいのかといった問題を先取りして学習していただければ、将来何かのときに少しでも役立ってくれるのではないかと思っています。
E 評価方法
期末試験(90%)、レポート等課題(10%)
F 授業内容 講義:30時間、自学自習15時間 総時間数45時間
授業項目 |
時間 |
内 容 |
教育 プログラム |
オリエンテーション |
2 |
心理学とはどういう学問かが理解できる |
B-1 |
知覚心理 |
2 |
人の五官が意外とあやふやなものであることが理解できる |
B-1 |
感情と欲求 |
2 |
環境、年齢により欲求パターンは変化することが理解できる |
B-1 |
性格(1)〃 (2) |
4 |
人の性格形成はどのような因子が関係するか、性格は変わるものなのか、性格類型について理解を深めることができる |
B-1 |
臨床心理 |
2 |
異常心理、神経症、精神病者の心理状態を分析できる |
B-1 |
発達心理(1)〃 (2) |
4 |
児童心理、青年心理、老年心理の特徴を理解できる |
B-1 |
(前後期中間試験) |
実施せず |
||
社会心理(1)〃 (2)〃 (3)〃 (4) |
8 |
男女の心理、家族の心理、集団心理、商品開発上の心理等々、人が社会生活を送っていくうちにあらわれる心理状態の特徴が理解できる |
B-1 |
実験心理 |
2 |
動物実験を通して人の行動を予測できる。 |
B-1 |
夢の心理(1)〃 (2) |
4 |
夢をみるという不思議の世界について、生理学上、心理学上両面からのアプローチを通して理解することができる |
B-1 |
(学年末試験) |
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◆自学自習 ・課題によるレポート ・定期試験の準備 |
15 |
B-1 |
G 関連科目 社会、保健、生物、歴史、哲学、倫理学
科目名 |
心理学 |
JABEE科目 |
科目CODE 041-2 |
学年・学科等名 |
第4・5学年 全学科 |
担当教員 |
(非常勤講師)宮ア拓弥(8137) |
単位数・期間 |
1単位 前期 |
総時間数 |
45時間(含:自学自習) |
教 科 書 名 |
「心を測る」 菱谷晋介・田山忠行(編著) 八千代出版 |
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補 助 教 材 |
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参 考 書 |
A 教育目標
心理学には人間の心が有する一般的な法則を実験や調査によって明らかにしようと試みる、理論的結論を目指す研究としての心理学と、目前にある実際的な問題解決を試みる、実際的解決を目指す研究としての心理学の2つがあり、両者が相補的な関係にあります。本講義では、そのような心理学に関する基本的知識について理解することを求めます。
B 概要
心理学は「心の科学」であるとされます。科学ではその対象を測定することが重要な基礎過程となります。したがって、心を測ることが学問としての心理学を成立させるうえで、極めて重要となります。心は誰もがその存在を疑わない一方で、直接目にすることが不可能であるため、測定することが容易ではありません。本講義では、そのような特徴を持つ心に対して、心理学がどのようにアプローチし、どのようなことを明らかにしてきたのかについて解説します。
C 本校の教育目標及び「環境・生産システム工学」教育プログラムの学習・教育目標との対応
本校の教育目標 |
教育プログラム科目区分 |
学習・教育目標との対応(JABEE基準:) |
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1 |
一般基礎科目 人文系・社会系 |
B−1 (100%) |
D 学習上の留意点
本講義では、「心を測る」というプロセスをできる限り実際に体験してもらうことを意図しています。講義内での体験にとどまらず、自学自習時間でも自ら積極的に体験することで、より深い理解が可能になると思っています。
E 評価方法
期末試験(90%)、レポート等課題(10%)
F 授業内容 講義:30時間、自学自習15時間、総時間数45時間
授業項目 |
時間 |
内容・到達目標 |
教育 プログラム |
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1.オリエンテーション |
2 |
心理学とはどのような学問かが理解できる。 |
B-1 |
||
2.感覚と知覚(1) 3.感覚と知覚(2) |
4 |
視覚や聴覚などの感覚と知覚はどのような特徴を持っていて、どのように成立しているか理解できる。 |
B-1 |
||
4.パターン認知と注意過程 |
2 |
文字や顔などの複雑なパターンに対して意味を見いだそうとする過程について理解できる。 |
B-1 |
||
5.記憶(1) 6.記憶(2) |
4 |
ものごとを記憶する過程と、それらを説明する様々な記憶理論について理解できる。 |
B-1 |
||
7.思考と学習 |
2 |
問題を解決する過程において、学習や知識が及ぼす役割について理解できる。 |
B-1 |
||
言語の認知と理解 |
2 |
文字や音声などの言語情報をどのように認知し、解釈しているのかについて理解できる。 |
B-1 |
||
(前期中間試験) |
実施せず |
||||
9.音楽の知覚と認知 |
2 |
音楽を単なる音としてではなく、意味のあるまとまりとして認知する過程について理解できる。 |
B-1 |
||
10.イメージと認知・感情 |
2 |
心の中に思い浮かべる像としてのイメージがどのような特徴があり、どのように成立しているのかについて理解できる。 |
B-1 |
||
11.空間認知 |
2 |
現在位置の把握や道順の理解といった空間認知にはどのような特徴があり、どのように成立しているのかについて理解できる。 |
B-1 |
||
12.パーソナリティ(1) 13.パーソナリティ(2) |
4 |
その人らしさや自分らしさとしての特有の傾向であるパーソナリティに関して、それを説明する理論と測定方法について理解できる。 |
B-1 |
||
14.社会的認知 |
2 |
日常生活において、他人と接する際に、自分自身を取り巻く環境や他者、あるいは自分自身についてどのように認知しているのかについて理解できる。 |
B-1 |
||
15.心の健康 |
2 |
心の障害にはどのようなものがあり、どのようにして心の健康を維持、回復することができるのかについて理解できる。 |
B-1 |
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(前期期末試験) |
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(後期中間試験) |
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(学年末試験) |
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◆自学自習 ・ 課題によるレポート ・ 定期試験の準備 |
15 |
G 関連科目:社会、保健、生物、歴史、哲学、倫理学
旭川高専2008 |