科目名

情報処理実習V

科目CODE

113


学年・学科等名

3学年 電気情報工学科

担当教員

笹岡久行(8091)

単位数・

2単位・通年

総時間数

60時間

教 科 書 名

Javaのドリル (著者 瀬戸 遥,ソシム株式会社)

補 助 教 材

プリント

参  考  書

Javaのドリル<活用編>(著者 瀬戸 遙,ソシム株式会社)

Javaの絵本 改訂版(著者 アンク,株式会社翔泳)  

Javaによるアルゴリズムとデータ構造(著者 柴田望洋,ソフトバンククリエイティブ株式会社)

Javaプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造(著者 近藤嘉雪,ソフトバンクパブリッシング株式会社) 

 

A 教育目標

本授業は,コンピュータ(電子計算機)を動かすために,プログラミング言語の1つである「Java」の修得を目指す。到達目標は1)言語の基本的な文法,2)プログラムに適した考え方(アルゴリズムおよび データ構造)を理解することである。

 

B 概要

  JavaはBASICやC言語と並び,広くプログラミング教育に利用されている。この理由の一つは,オペレーティングシステムに依存しないプログラムの作成が可能なことである。Javaにより作成されたプログラムはパーソナルコンピュータのアプリケーションプログラムのみに留まらず,インターネットのwebページ上で動作していたり,携帯電話の中で動作していたりする。このことからもJavaの用途の広さを知ることができる。授業では,文法事項の習得に加え,この言語の特徴の一つであるオブジェクト指向の概念の理解を目指す。そして,その応用として,GUIアプリケーションの作成方法や種々のアルゴリズムを用いたプログラムの作成方法についても説明する。また,プログラム作成等の演習には可能な限り多くの時間を割く予定である。

 

C 本校の教育目標との対応 2,3

 

D 学習上の留意点

 第1学年及び第2学年において情報処理実習IとIIの科目を履修したことによりプログラミングの基礎は既に身に付けていると思われる。そこで,本科目ではこれまでに習得した知識を基として,プログラムを自ら作成することのためにより多くの時間を費やす。なぜなら,プログラミング言語の修得には机上の文法学習だけでは不十分であり,自力で数多くのプログラムを作成することが必要となる」ためである。そこで,教科書に付属しているJavaプログラムの開発環境等(JDK及びEclipse)を活用し,予習と復習には時間な 十分を割いて欲しい。

 

E 評価方法

定期試験4回(60%),演習問題・レポート等(40%)にて評価する。

 

F 授業内容

授業項目

時間

内     容

1. ガイダンス

2

なぜJavaが必要なのかが説明できる。また,開発環境を利用し,簡単なプログラムの作成ができる。

2.入力処理と変数の使い方

6

簡単な入力処理を用いたプログラムの作成ができる。変数の使い方が説明できる。文字列処理を行うStringクラスについて説明できる。

3.制御構造

6

基本的な制御構造(if文,switch文,for文,while文,

do-while文)について説明できる。

(前期中間試験)

2

 

4. 配列

4

配列の宣言,参照,代入を用いた簡単なプログラムの作成ができる。また,二次元配列の考え方が説明できる。

5. 標準入出力

6

キーボードからの入力処理が説明できる。また,ファイルを用いた入出力処理を用いた簡単なプログラムを作成することができる。

6. クラス(1)

4

クラスの構造や定義方法が説明できる。クラスライブラリを利用したプログラムを作成することができる。

(前期末試験)

7. クラス(2)

4

クラスの継承について説明できる。

8. GUIアプリケーションの作成

8

GUIプログラムの作成の基本手順が説明できる。ボタン等の部品を有したフレームを利用したプログラムを作成することができる。フレームにテキストやイメージを出力するプログラムを作成することができる。

(前期中間試験)

2

 

9. イベント処理

6

イベント処理の概要が説明できる。メッセージダイアログの役割が説明できる。リスト作成の基本が説明できる。

10.演習

8

簡単な探索アルゴリズムについて説明できる。簡単な

整列アルゴリズムについて説明できる。

(学年末試験)

 

G 関連科目  情報処理実習I,情報処理実習U,卒業研究


旭川高専2007