科目名

電気回路

科目CODE

109


学年・学科等名

3学年 電気情報工学科

担当教員

井口 傑(8019)

単位数・

2単位・通年

総時間数

60時間(含:中間試験)

教 科 書 名

電気回路教本(秋月影雄,橋本洋志,オーム社)

補 助 教 材

適宜プリントを配布する

参  考  書

例えば,例題で学ぶやさしい電気回路(交流編)(堀浩雄,森北出版(株)),マグロウヒル大学演習 電気回路(エドミニスター,村崎憲雄,オーム社),基礎からの交流理論(小郷寛,小亀英己,石亀篤司,電気学会)

 

A 教育目標

·           2学年までの電気回路で基本的な事項を踏まえて,応用的な電気回路について学習する.

·           特に,各種電力,相互誘導,三相回路,四端子回路の実用上重要な事柄を身に付ける.

 

B 概要

·           電気回路は電気工学の基礎となる科目である.

·           磁気的に結合している回路(相互インダクタンスと変成器)を,複素数を用いて電圧,電流の関係を理解する.

·           電気回路に対して,1)閉路方程式(電圧則)を,2)節点方程式(電流則)を,3)重ねの理,4)テブナンの定理を用いて電流,電圧の分布を求める方法を学ぶ.

·           実際に電力を送っているシステムである三相交流について学び,電源と負荷との接続方法(Δ,Y結線)の違いによる電圧,電流,電力を計算する方法を学ぶ.

·           電気回路のひとつの表現方法である四端子回路網について学び,各種の回路に対して,Fパラメータ,Zパラメータ,Yパラメータを用いた回路解析法を学ぶ.

 

C 本校の教育目標との対応     3

 

D 学習上の留意点

・演習問題をこなすだけではなく,各テーマについて他の科目との関係に注目すること.

・演習問題を通じて理解を深めて行くことも大切です.

・授業以外でも時間(自学自習時間)を設けて演習問題を解いて理解を深めること.

 

E 評価方法

  定期試験4回(70%),小テスト,レポート,発表回数(30%)

 

F 授業内容

授業項目

時間

内     容

5.交流回路の基礎技術

2)共振回路とQ

3)交流ブリッジ回路

14

・直列・並列共振回路において,共振現象を説明することができる.

・交流ブリッジ回路の平衡条件を求めることができる.

前期中間試験)            

2

 

6.相互インダクタンス回路

1)相互インダクタンス回路の仕組み

2)回路表現

 

7.交流回路の発展例

14

·   変成器の仕組み,用途を説明できる.

·   相互誘導の仕組みを説明できる.

·   相互インダクタンスを含む回路方程式,基本式を導入し,回路計算をすることができる.

·   理想変成器を用いて回路計算ができる.

·   電圧源と電流源の等価変換ができる.

1)回路網解析

 

 

·   交流回路網の解析をループ電流法,テブナンの定理,重ね合せの定理を用いて回路計算ができる.

前期期末試験)            

 

 

2)種々の発展した計算例

 

 

8.三相交流回路

1)三相交流の発生と表現

2)三相回路の結線と相互関係

14

·   周波数に依存しない抵抗回路,位相・力率・電流の調整する回路技術,最大電力と整合について説明できる.

·   三相交流の一般的な構成である対称平衡三相交流を解析する基本的な考え方を説明することができる.

·   電源と負荷との接続方法(Δ,Y結線)の違いによる電圧,電流を計算することができる.

(後期中間試験)            

2

 

3)三相電力

9.二端子対回路

1)二端子対パラメータ

2)相互変換と相互接続

14

·   三相回路の電力を計算することできる.

·   二端子対回路のZ,Y,Fパラメータを求めることができる.

·   各パラメータを相互に変換,接続することができる.

(学年末試験)

 

G 関連科目

 電気磁気学(電気情報工学科第34学年)

 電子回路(電気情報工学科第34学年),

 電気工学実験(電気情報工学科第234学年)

 情報 工学実験(電気情報工学科第234学年)

 

旭川高専2007