創造演習は、旭川高専の3年後期から4年前期にかけて行う約1年間の実践型授業です。 学生は専門知識を活かしながら、実社会の課題に向き合い、解決策を考え、かたちにしていくプロセスを体験します。
従来の授業では「自分で問いを立てること」が難しいという課題がありました。 そこで、地域の企業・自治体・団体の皆さまから実際の困りごとや課題をお寄せいただき、 それを学生が取り組むテーマとして扱う仕組みを取り入れています。
学生が行うのは、単なるアイデア出しではありません。 課題の背景を丁寧に整理し、目的を問い直し、複数の解決策を比較検討したうえで、 外部の視点からフィードバックを受けながらプロトタイプ(試作品)をつくり、 実際に機能するかどうかを検証するところまで進めます。
この授業を通じて学生が身につけるのは、 課題を発見し、構造的に考え、手を動かして確かめる力です。 そしてその学びの土台には、地域の皆さまからお預かりする「本物の問い」が欠かせません。
パートナーの皆さまからいただいた課題に対して、
学生は以下のような流れで取り組みます。
パートナーから困りごとや課題の背景を共有していただき、学生が「何に取り組むか」を理解するところから始まります。
課題の本質はどこにあるのか、何のために解決するのかを、学生自身が問い直しながら整理します。
ひとつの正解に飛びつくのではなく、複数のアプローチを比較検討し、根拠をもって方向性を選びます。
パートナーや教員からフィードバックを受け、学生だけでは気づけなかった視点を取り入れて軌道修正します。
アイデアを図面や模型、動くプロトタイプとしてかたちにし、実際に使えるかどうかを検証します。
検証結果をもとに改善を重ね、より実用的な解決策へと磨き上げていきます。
創造演習で扱うテーマは、技術的な課題だけではありません。
集客、福祉、環境、広報、運用改善、体験設計まで、地域のさまざまな「困りごと」が対象です。
上記はこれまでのテーマの一部です。分野を問わず、さまざまなご相談をお待ちしています。
学生たちが課題にどう向き合い、何を考え、どんなかたちにしたのか。
グラフィカルアブストラクト(成果を1枚にまとめた図)とともにご紹介します。
学生が地域の現場に足を運び、当事者の声を聞く中で、お互いを知る機会が自然に生まれます。
日常業務の中では見落としがちな観点を、異なる専門分野の学生が投げかけることがあります。
学生に課題を説明する過程で、ご自身の組織が抱える問題の構造があらためて見えてくることがあります。
次世代の技術者を育てるプロセスに関わることで、地域全体の人材育成に貢献できます。
採用活動や認知拡大の前段階として、学生に自社・自団体を知ってもらう自然な機会になります。
パートナーの皆さまには、以下のようなご協力をお願いしています。
学生が課題に向き合ううえで欠かせないご支援です。
どんな困りごとがあるのか、その背景や経緯を教えていただきます。
学生に対して、課題の概要や現場の状況を直接ご説明いただく機会を設けます。
学生の検討状況に対してフィードバックをいただく場を、月1回程度のペースで設けます。
課題の現場を学生が実際に見ることで、理解が深まります。可能な範囲でのご案内をお願いしています。
課題が明確にまとまっている必要はありません。
「なんとなく困っている」「どこから手をつけるか分からない」という段階でも、
まずはお気軽にご相談ください。一緒に課題を整理するところから始められます。
技術的な課題だけでなく、運用、広報、体験設計、情報整理なども歓迎しています。
「まずは話を聞いてみたい」というご連絡も大歓迎です。
旭川工業高等専門学校
〒071-8142 北海道旭川市春光台2条2丁目1-6